出産の吉報


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 “また天使たちがこう言った時を思え。「マリヤよ、本当に神は直接ご自身の御言葉で、あなたに吉報を伝えら れる。マリヤの子、その名はイエス・キリスト、かれは現世でも来世でも高い栄誉を得、また(神の)側近の一人であろう。かれは揺り籠の中でも、また成人し てからも人びとに語り、正しい者の一人である。」かの女は言った。「主よ、誰もわたしに触れたことはありません。どうしてわたしに子が出来ましょうか。」 かれ(天使)は言った。「このように、神は御望みのものを御創りになられる。かれが一事を決められ、『有れ。』と仰せになれば即ち有るのである。」主は啓 典と英知と律法と福音とをかれに教えられ、そしてかれを、イスラエルの子孫への使徒とされた。(イエスは言った。)「わたしは、あなたがたの主から、印を 齎したのである。わたしはあなたがたのために、泥で鳥の形を造り、それに息を吹き込めば、神の御許しによりそれは鳥になる。また神の御許しによって、生れ 付きの盲人や、癩患者を治し、また死者を生き返らせる。またわたしは、あなたがたが何を食べ、何を家に蓄えているかを告げよう。もしあなたがたが(真の) 信者なら、その中にあなたがたへの印がある。わたしはまた、わたしより以前に下された律法を実証し、またあなたがたに禁じられていたことの一部を解禁する ために、あなたがたの主からの印を齎したのである。だから神を畏れ、わたしに従いなさい。.本当にわたしの主は神であり、またあなたがたの主であられる。だからかれに仕えなさい。これこそは、正しい道である。」”(クルアーン3章45〜51節)

“ま たこの啓典の中で、マリア(の物語)を述べよ。かの女が家族から離れて東の場に引き籠った時、かの女はかれらから(身をさえぎる)幕を垂れた。その時われ はわが聖霊(ガブリエル)を遣わした。かれは1人の立派な人間の姿でかの女の前に現われた。かの女は言った。「あなた(ガブリエル)に対して慈悲深き御方[1]の 御加護を祈ります。もしあなたが、主を畏れておられるならば(わたしに近寄らないで下さい)。」かれは言った。「わたしは、あなたの主から遣わされた使徒 に過ぎない。清純な息子をあなたに授ける(知らせの)ために。」かの女は言った。「未だ且つて、誰もわたしに触れません。またわたしは不貞でもありませ ん。どうしてわたしに息子がありましょう。」かれ(天使)は言った。「そうであろう。(だが)あなたの主は仰せられる。『それはわれにとっては容易なこと である。それでかれ(息子)を人びとへの印となし、またわれからの慈悲とするためである。(これは既に)神の御命令があったことである。』”[2](クルアーン19章16〜21節)



[1]「慈悲深き御方」は、クルアーンの中で見出すことの出来る神の御名の一つです。

[2]イエスの存在とは、神がご自身の力を人々に示す印の一つです。イエスはまた、神が人々を死後に復活させることが出来るという印でもあります。無から何かを創 り出すことの出来る者は、それらを死から蘇らせることも出来るからです。また彼は、終末が近づくと現れる反キリストを倒す、審判の日の印でもあります。

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